映画もマルチデバイス対応しないといけないじだいなんだろうなと、DUNEをiMaxでみて思ったのです。

河内 純也
河内 純也

今話題のSF超大作ドゥニ・ビルヌーブ版「DUNE」見てきました。それも池袋のiMAXレーザーで!
もともと「ブレードランナー2029」「メッセージ」」「複製された男」などなど傑作を生み出してきた、ドゥニ・ビルヌーブ監督のファンなので、腹一杯期待してたのですが、3時間近く口あんぐりで、でっかい建物/広い砂漠を縦方向に飛ぶ物体の空撮/ブォーンというジマー音(← このあたりビルヌーブ映画の味わいポイントなので興味のあるかたは調べてみてください。)を浴びるように観てきて、大満足でした。一部、テンポがかったるい、ストーリーがありきたり、と言われてますが、SF古典に忠実な上にビルヌーブ映画なので、カッタルイのも味なのです。


ちなみに池袋のiMAX劇場って、日本で2館しかない超特大スクリーンのiMaxなので、もはや正方形に見えるくらいの画面比率での表示になってます。
その超巨大な正方形が眼前に現れ、いま世界一美しいと言われてるティモシー・シャラメとゼンデイヤが浮き上がる(個人的にはステラン・スカルスガルド推し)。
まあ映画見るというか、眼球の奥に映像を押し付けられる感覚で3時間が一瞬でした。
ストラスガルド
Jonas Nilsson. Cropped and color-corrected 2010-02-08 by Daniel Case (https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Stellan_Skarsgård_2009.jpg), „Stellan Skarsgård 2009“, https://creativecommons.org/licenses/by/2.0/legalcode
スカルスガルド、渋い。


あ、そうそう。仕事がほしいのでITっぽい話しします。
ふと思ったんですが、これだけの超大作。おそらく今後Netflixなりで配信もあるだろうし、Blue-rayも出るでしょう。もちろん金曜ロードショーとか、もっと未来になるとテレ東の昼洋画でもやるはずです。さらに、それらをiPhoneで見ることになる人も多いハズ。
でも、たぶん、いまの素材のままだと、この「眼球の奥に映像を押し付けられる」体験の再現を、池袋のiMAX以外で行うのは難しそう。

ただ、この映画、話は古典王道、テンポは独特なので大画面の「没入感」がなくなっちゃうと、映画の魅力がだいぶ減ってしまう。
まあ、「映画館で見ろ!」といえばいいんだろうけど、これだけ「映画見るデバイス」が多様化するとそうも言ってられないんだろうな?と。

で、思い出したのは15年前くらい、スマホが出始めのころ。
SUUMOなどのWEBサービスをやっていると、まあ、ローカルアプリは必要だよね?という話にもなるんですが、複雑な操作が必要なデスクトップWEBアプリをスマホで見るとどうなるの?というのが大きな議論になりまして。

当初は、PCとは別にスマホ版のWEBアプリを作ったりもしてたのですが、それだとコストが馬鹿にならない。
なので、ひとつのリソースでスマホから見た場合はスマホ最適化、デスクトップでみた場合は広い画面に最適化、いわゆるレスポンシブデザインを進めてきました。

もはや、WEBサービスはスマホで見られることが大半なので、モバイルファーストでデザイン、構築。
凝ったレスポンシブデザインをするとコードのメンテが大変なので、PCはレイアウトをそのままにちょっと大きく、みたいなアプローチも主流になってますね。

ということで「映画」の作り手にも、こういうマルチデバイスUXを考える職種がうまれるのかな?と思ってしまいました。
スマホ向けの配信だと、自動的に3時間の映画が30分 × 6本のシリーズに編集し直されて配信するのだ。だって、スマホだと3時間も映画見ないからそのへんの最適化をするのだー!みたいな感じに。

1つの映画(リソース)なのに、違うデバイスで見ると、別々の体験が得られる。
そんな世界が来ると、1つの映画を何度でも違う切り口で楽しめる。それはそれでいいことですが。。。
監督は、iMAXでみた場合、テレ東で見た場合、スマホで見た場合、、全部を意識して演出しないければならないんで大変そう。
マルチデバイスUX担当みたいな職業も映画に必要なんではないかなーと思いました。

あ。そして、われわれ、基本的にWEBサービス、WEBアプリのマルチデバイスUXなどの構築、実装をしていますので、よろしくおねがいします!





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